SQL言語でDB(データベース)を操作してみよう(phpMyAdmin)

2019.2.17
WEBサービスにおいて、データベース(以下DB)は必須の機能です。
DBに保存した情報を呼び出し、WEB上に表示する。
ブログやYOUTUBEなどの動画サイトはすべてこうした構成でできており、無くてはならない存在と言えます。
そんなDBを無理なく触れてみましょう。

動作環境の準備

MySQLとは

DBを操作するには、そのための環境が必要になります。
その環境がMySQLになります。

MySQL(まい・えすきゅーえる)は、オープンソースで公開されている関係データベース管理システム (RDBMS) の一つである。

この他、PostgreSQL、Oracle Database、MariaDB、SQLite等のシステムがありますが、当塾では環境構築が簡単なMySQLを利用します。

XAMPPのインストール

XAMPPはPHP動作のためにインストールする開発環境ですが、このパッケージ内にMySqlも入っており、こちらをインストールすることでDB操作が可能になります。

インストールがまだの塾生は以下のページを参考にしてください。


インストールが完了しましたら、動作環境の準備は終わりです。

phpMyAdminでのDB操作

phpMyAdminとは

DBを操作する主な方法は2通りあり、それが

  • プログラミングで行う
  • phpMyAdmin

というものです。
まずは簡単な方であるphpMyAdminで操作しましょう。

phpMyAdmin(ピーエイチピーマイアドミン)はMySQLサーバーをウェブブラウザで管理するためのデータベース接続クライアントツールで、PHPで実装されている。 phpMyAdminを用いることで、SQL文を記述することなく、MySQLのデータベースに対して様々な操作が行える。 また、ユーザが任意のSQL文を記述して実行することもできる。

phpMyAdminとは

まずは以下のページを開いてください。
http://localhost/phpmyadmin/

これがローカル環境内に用意されているphpMyAdminのコントロールパネルページです。
以前の授業でWordPressをインストールされた塾生は操作した覚えがあると思います。

DBとテーブルの追加

では、これよりDBとテーブルを追加します。

  1. ページ上部にある『データベース』のタブをクリック
  2. データベース名に「db_test_001」を記入、照合順序を「utf8mb4_general_ci」で選択し、『作成』をクリック
  3. テーブル作成画面:名前に「user」カラム数を「2」とし、実行
  4. テーブル構成画面に移動します。
    1行目:名前「user_id」インデックス「PRIMARY」A_I「チェック」
    2行目:名前「user_name」データ型「VARCHAR」長さ/値「255」
    と指定の箇所だけ入力を行い、『保存する』をクリック

これで、単純なユーザー情報を保存するデータベースが作成されました。

SQL言語によるDBとテーブルの追加

実は、上記の手続きはプログラミングによって、単純化されます。
SQL言語を流し込んで実行ボタンをクリックするというような流れとなり、慣れるとこちらの方が楽です。

CREATE DATABASE IF NOT EXISTS `db_test_001` DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
USE `db_test_001`;

CREATE TABLE `user` (
  `user_id` int(11) NOT NULL,
  `user_name` varchar(255) NOT NULL
);


ALTER TABLE `user`
  ADD PRIMARY KEY (`user_id`);


ALTER TABLE `user`
  MODIFY `user_id` int(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT;

実際に先程登録したDBを削除し、SQLを実行してみましょう。

  1. 画像1 DBの削除処理
    ページ上部の『データベース: db_test_001』のリンクをクリック
    ページ上部の『操作』タブをクリック
    ページ内の『データベースを削除する (DROP)』のリンクをクリック
    確認が出るので、『OK』をクリック
  2. 画像2 DBとテーブルの追加処理
    ページ上部の『サーバ: 127.0.0.1』のリンクをクリック
    ページ上部の『SQL』タブをクリック
    ページ内の入力エリアに先述のSQL言語を入力し、『実行』をクリック
画像1

画像2

phpMyAdminの操作によるレコードの挿入

次に、作成したDBに情報を挿入していきます。

  1. 画像1 レコードの挿入処理
    左カラムの『db_test_001』の左にある『+』をクリックすると、中が展開されるので、その中にある『user』リンクをクリック
    ページ上部の『挿入』タブをクリック
    入力枠が2グループあるので、
    1つ目user_name「佐藤」
    2つ目user_name「伊藤」とし、
    下の灰色背景の中にある『実行』をクリック
    それ以外の箇所の入力は必要ありません
  2. 画像2 レコード入力の確認
    実行後、ページが遷移したらページ上部の『表示』タブをクリック
    画像の通りに情報が保存されているか確認
画像1

画像2

SQL言語によるレコード挿入

上記のレコード挿入に関しても、SQL言語で簡単に挿入が可能です。

INSERT INTO `user` (`user_name`) VALUES
('佐藤'),
('伊藤');

では、上記のSQLを実行してみましょう。

  1. 先程の手順と同じようにテーブル『user』ページへ
  2. ページ上部の『SQL』タブをクリック
  3. ページ内の入力エリアに先述のSQL言語を入力し、ページ右下の『実行』をクリック

たったこれだけです。
表示ページを確認すると、『user_name』に佐藤と伊藤がもう一組レコードに挿入されています。

とてもざっくりとしたやり方ですが、DBの操作は以上になります。
詳しい解説は第八回講義内で解説します。

まとめ

今回の予習は、DBの学習というよりもphpMyAdminの操作に慣れてもらうのが目的でした。
構造上、どうしても操作がわかりにくかったり、目的のページに到達しづらいという問題がありましたので、図解付きでphpMyAdminの操作解説という内容にしました。

次回の講義では、DBの構造、使い方からPHPを介しての情報の呼び出しを解説しようと思います。